帯状疱疹

 
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帯状疱疹

 

帯状疱疹とは
 

水ぼうそうと同じ水痘・帯状疱疹ウィルスが再び活性化することでおこります。初めて水ぼうそうに感染したあと(たいていは子供の頃)、このウィルスは知覚神経に沿って、顔面の三叉神経やせき髄の神経などの神経細胞に残って潜伏しています。普段は免疫力によって活動が抑えられています。加齢や疲労、免疫抑制剤を使用している時など体の免疫力の低下をきっかけに再びウィルスが活性化し、ウィルスが神経を伝わって皮膚へ出てきて増殖し水疱を発生します。ですから他人から感染したものではありません。そしてズキンズキンする痛みが起きます。これはウィルスによって炎症が生じ神経が刺激されるためです。
 
発疹は体では中心を境として半周状に出現し、顔ではおでこ、目のまわり、頬やあごに片側に出現します。顔や鼻に出現した場合は後遺症を残す場合がありますから注意が必要です。鼻背部、鼻尖部に生じた皮疹は特に眼合併症をおこす確率が高いとされます。おでこに発症した帯状疱疹が虫くい状の傷やカサブタ状に見えることも時々あります。また痛みが先行して3,4日後に皮疹が出てくるといったケースもあります。皮疹がなくてもご相談ください。
 
治療はできるだけ早い時期に抗ウィルス剤の内服や重症の場合は点滴治療を開始することが大事です。なぜなら治療薬はウィルスの増殖をおさえる薬なのでウィルス量が少ないうちに開始し炎症を最小限にとどめることが大事です。
 
たいていは皮疹や痛み症状からほぼ診断でつきます。わかりにくい場合には皮疹の一部をピンセットで採取しその中にいるウィルス抗原を検出する検査を行います。5分程度で結果がでます。
 
帯状疱疹の発症率は50歳代から急激に高くなります。帯状疱疹患者の約7割が50歳以上です。2014年に子供の水痘ワクチンが定期接種化され帯状疱疹が急増してきています。これは水痘患児が激減し水痘が流行しなくなった結果、水痘患者から自然に追加免疫される機会がなくなったためと考えられています。ですからより一層予防することが大事です。
 
50歳以上の方に水痘生ワクチンの接種が可能です(自費診療 9090円)。接種回数は1回です。ワクチンの効果は10~15年くらいです。予約をされてから来院されるか当日希望された場合にも対応しています。
すでに帯状疱疹にかかったことのある人でも5年以上経過している場合には接種は有効です。ただし関節リウマチや癌治療などで免疫抑制剤や生物学的製剤をご使用の場合は接種できません。直近に帯状疱疹にかかられた方もすでに強い免疫を持っておられることになり、接種することによる効果の上積みがわずかしかありませんのでおすすめしません。
参考文献 日本医事新法社 Web医事新報
 
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